生命保険料控除証明書が届く季節です
もう年末が近づいているのか…
そう思うとあせりますよね
年末調整がもうすぐですが、特別寡婦控除にチェック入れていますか?
「そんなこと当たり前」という人もいれば「何それ?」となる人もいるかな?
あらためて書こうと思ったのは、この件に関しえて「会社の経理の人が勘違いをしていた」という事例をネットで見つけたからです
実は私もそうでした
「経理が受け取ったから大丈夫!」と思って、昨年と同じにして知らず知らずに低い控除のままで損をしている場合があるので、お伝えしようと思います
特別(特定)の寡婦控除の条件
寡婦控除とは夫と死別、または離婚した後に再婚してない女性、つまりシングルマザーが受けられる所得控除です
逆に妻と死別、または離婚した後に再婚してない男性、シングルファーザーも受けられます
扶養親族または、生計を一緒にする子供がいて要件を満たしていれば寡婦(夫)控除が受けられます
そしてさらに以下の要件を満たしていれば特別の寡婦控除を受けられます
- 夫と別れて再婚していない
- 扶養親族である子供がいる
- 合計の所得金額が500万円以下
特別の寡婦に該当すると通常の寡婦控除よりも控除額が増えます
「特別の寡婦」との呼び方が多いので、そちらの記載を優先しています
控除金額はどれくらい?
ちなみに控除金額は
- 一般の寡婦控除の場合 27万円
- 特別の寡婦控除の場合 35万円
所得税から控除されます
※ただしシングルファーザーの寡夫控除は27万円のみです
もちろん稼ぎが多い、うらやましいシングルマザーは対象外になりますが、額面はまだしも所得が500万を超える人はそんなに多くはないのかと思います
控除というものは、最低限出来る税金対策ですからしっかり申告しましょう
特別(定)の寡婦控除申告は、どうする?
個人営業主の場合
確定申告の寡婦控除欄にチェックを入れる
特別(定)の寡婦なら、そこにもチェック
それだけです
会社員の場合
年末調整の寡婦控除欄にチェックを入れる
特別(定)の寡婦なら、そこにもチェック
それだけです
実はこれ、わたしも一定の間、特別の寡婦にチェックを入れていませんでした!
ずっと普通の寡婦にしていました
何年か前に年末調整の書類をネットを見ながら丁寧にすみからすみまで調べながらやって、初めて気がつきました
すごくわずかですが、税金を多く払っていたことになります
この時、経理の人も初めて違いに気が付いたらしく、わざわざ内線でお詫びの連絡をくれました
なのでスペシャリストでもわかっていない場合があります
また、子供の年齢を16歳から適用と勘違いしていた事例もみました
子供の年齢はまったく関係ありません!
気をつけて年末調整、確定申告を行ってみてください
所得500万以下なら、特別(定)の寡婦にチェック入れているか、しっかりチェックです
ちょっと謎な部分もある制度
特別の寡婦の子供の年齢制限がないことに、少し問題があります…
なんと!年齢は上限もないのです
母が働き続けて所得500万以下である限り、30歳の子供でも控除対象となります
※もちろん、子供が働いていない場合ですが!
上限、定めようよ…
また厳密にいうと。シングルマザーは今では離婚したり死別で夫を亡くされたりして子供がいる女性をそう呼びますが
本来は未婚のママの事を指します
いつからか、子供がいて夫がいなければ全部シングルマザー、シングルママと呼ぶようになりました
なので全部同じかと思ったら、今回調べていて違いがあると知りました
なんと、未婚のママには寡婦控除がないのです!
あくまで夫がいなくなった人という認識で、はじめから夫がいない場合は、これにあたらないのです
でも離婚した人が、そのあとに未婚で子供ができると適用されるようです
???
ただ自治体によっては未婚のママにも「みなし適用」ということで、同じ寡婦控除が適用される場合があります!確かめてみましょう
この手の制度は、よくわからない部分があります
とにかく子供を育てるって、お金がかかりますからできることはやりましょう
以前にも書きましたが、知らないと損なことが、この世の中にはたくさんあります
※この記事、定期的に読まれています
へ~知らなかった…と、思うようなことを今後もお伝えしていけたらと思います
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