先日、母の葬式をすませてわかった葬式(家族葬)の値段
家族葬は費用を安く抑えられる葬儀ではありません!
仕事先で、その話をすると
「そうなの!?」
と、けっこう年長者(言い方へん?)でも知らないと分かりました
お葬式の準備だなんて「いけないこと」のような気がしますが
「備えあれば憂いなし」とはまさにこのこと
そのことを痛感したので安く済ませる考え方をお伝えします
旅立ちは質素に
母は亡くなったらそれまでだから「葬式には費用をかけないで」と言っていました

そういう人、増えているのではないでしょうか?
何十年も、ひとりで守ってきたお墓も墓じまいをしました
墓じまいのことはこちらで書いています、気になる方はどうぞ
その事を「心配がひとつなくなった」と、とても喜んでいました
なので葬儀も親戚も呼ばずに身内だけで済ませてほしいと…
繰り返し言われていました
家族葬は安く済ませられるお葬式?
自分で手に入れたチラシを事前に渡されて
「お葬式代は保険で済ませて」とも言われていました
入院サポートが主な目的のがん保険なので死亡時にはほとんど出ませんが、それで賄えるだろうと
亡くなる直前に看護士さんから葬儀屋は決めているのかの打診がありました
がん専門の緩和ケア病棟に入院し、もうここ数日と告げられた時でした
母に渡されたチラシにあった最低価格は火葬だけの値段で88,000円
しかし、さすがに質素にといっても火葬だけというわけにいきません
ただ電話で話した感じでは、葬儀込みでも大体20数万円程度で済みそうでした
「その際になったら、またお電話をください」
と言われて電話を切りました
今を思えば、特に書面やメールなどでやり取りしたわけではなかったのです
聞いていたものと値段が違う!?
実際に亡くなって、その葬儀屋さんに来てもらい、お通夜、葬式を家族葬でとり行って全て込みで提示されたのは
680,000円!

見積もりと違いすぎ!?
書類で提示されたわけではなく電話口でしたから、正式な見積もりとは言わないのかもしれません
担当者はめちゃくちゃ親切でしたが…
最初の打診の見積もりは、すべてを取り払ったものだったのか?
それとも土壇場で提示して、もうそれでいいかと言わせる手法なのか?
わからないですが亡くなったのが深夜ということもあって、やってきた担当の人には
「一般的なものしか提示できない」
「自分には裁量権がない」
と言われました
少し迷いましたが、先立つものもなく母の意志にも反するのでお断りしました
すでにお迎えの車が向かっていたので寝台キャンセル料の5,400円も取られました
場合によっては一般葬よりかかる家族葬
たとえ家族葬といえど葬儀というものはお金がかかるのだと改めて知りました
いろんな家族葬ぼパンフレットに格安で提示されていると思いますが、それはすべてを取り除いたシンプルプランの場合が多いです
場合によっては、火葬だけの金額です
ちなみに火葬代でも、例えば私の住んでいる大阪府堺市では
- 市民が利用する場合は、2万円
- 市外の方が利用する場合は、10万円
値段に開きがあります(たぶん市内で利用される方がほとんどでしょうが)
そして一般的な葬儀より、家族葬の方が負担が大きくなる場合があります
それは受け取る香典の金額が少ないからです
結局、家族葬は費用を安く抑えられる葬儀ではなかったのです
それでも安く済ませるためには
結局そのあと、病院の看護士さんからいただいたリストをもとに深夜に次々と電話をしました
リストにあった少し名前が聞いたことがあるような大手…セルビスなどは家族葬でも7、80万は絶対かかるとのこと
公益社は「安くで済ませたい」というと「ほかへどうぞ」と
これはこれで、無駄な時間を取られなくて良かったです

ある程度の価格のものしか取り扱わないというスタイルで良いと思う
最終的にグループ企業でない地元密着の葬儀屋さんに家族葬パックがあり
そちらで葬儀を行いました
かかった費用は30万円
火葬代金から式場使用料など、すべて入っています

格安の部類だと思います!
ただし省いたものがあります
必要なものだけを選んで行うお葬式でいいと思う
省いたものは「お通夜」です
お通夜は本来、故人の家族や親族、親しい者が故人との別れを惜しむ儀式ですが、最近では一般の方も参列します
理由としては、お通夜の翌日に行なわれる告別式は日中に行われるため仕事をしている方は日中の参列が難しいから
そのため夜に行なわれるお通夜に参列することが多くなっています
家族葬なら参列する人間は決まっているわけですから必要ないと考えて省きました
そのほかには
- 遺影…大きな黒い額縁のものは必要ないので、娘に写真をきれいに加工をしてもらい出力してオシャレな額縁にいれました
- 食事代…お通夜分(通夜がないため)、告別式当日分(火葬場が駅に近いため自分たちでお店で食事をとったため)
遺影は依頼すれば16,000円(今回の業者の場合)、食事代は人数にもよりますが場合によっては10万円ほどは本来かかります

食事代が葬儀費用の結構な割合を占める場合が多いです
ちなみに加工した写真の出力料(写真屋さんで出力)は、なんと100円!
それを3,000円ほどの美しい額に入れました
今も飾っていますが充分満足しています
葬儀に関しては、きちんと備えておくべき!
今回初めて葬儀をとり行って、その大変さがわかりました
正直、家族葬の方がたいへんかも?
なぜなら普通の葬儀なら、親族一同の中に「冠婚葬祭は自分に任せろ」的な人が出てきますから、その人に任せれば安心(10年以上会っていないですが、親戚に仕切り屋のオジサンがいます…)
それを自分たちだけでやらねばなりません
でも終わってみれば、いろんな人に気をつかわずに、ゆっくりと親しい者だけで別れができて良かったのは事実です
ただし「事前にしっかりと調べ、金額も明確にして備えておくべき」

そう痛感しました!!
この記事を書くにあたっていろんなところでパンフが目について改めて見ていると、お値段は基本的に「○○万円~」の表記が多く、やはりかかってしまうようです
そんなとき先日参加したA8フェスティバルきっかけで知った
こちらの「告別式のみを一日で小さな一日葬」が通常価格 309,000円で
わたしがおこなったものとピッタリ同じでした!
直接業者さんともお話ができて「絶対に余分な料金はかからない」と聞けましたし
資料請求しても、しつこく勧誘とかはないそうです(笑)
わたしも自分の分を備えなければ…と思い始めました
いや、ほんとうに葬式代はかかりますから
絶対備えておきましょう
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